奇妙なサンクション/捨て彦
こんにちわ。ちえちゃん」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・・・・・谷村・・」
「調子は如何ですか?」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、うん、元気やで」
「ちょ、ちょっとちょっとッ、ちょっとちょっとちょっとちょっと、健太郎ッ、なんでこんなところに谷村新司がおるんよッ」
「へへッびっくりしたやろ、姉さん」
「びっくりしたどころの話やないよ、見て、この先生、あまりのことに固まってもうて、まともに谷村新司見られへんから、笑っていいともばっかり見てるやん」
「ありがトゥ」
「ドッ」
「ありがトゥ」
「ドッ」
「へっへっへ。すごいやろ。見てみぃ、ちえちゃんの顔。さっきまでの疲れきってた顔が
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