奇妙なサンクション/捨て彦
「ちえちゃんッ」
「あ、健太郎」
「姉さんこんにちわ。ちえちゃんどないや」
「うぅ・・健太郎・・」
「ちえちゃん、ちえちゃん、おっちゃん来たで。大丈夫か」
「・・・・」
「今寝たとこか」
「疲れたんとちゃうかな。ちえ大分苦しそうやわ。・・・・・・あぁ、健太郎・・・・私どないしよ」
「姉さんがそんなでどないすんねんな。元気出しい。そない姉さんが泣いとったら、ちえちゃんも心配するやないか」
「そやな・・。ほなけどな、もうちえは自分のことよう分かってるみたいやわ。」
「なんで」
「今朝な、こないえらいことになるちょっと前くらいにな、朝ご飯ちょっと食べよったらな、ちえがゆうんやわ。」
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