個人の「経験」から世界の別の顔へ/岡部淳太郎
最初に断っておきますが、僕は議論があまり好きな方ではありません。自分が提出した意見に対して横槍が入ったからといって、それに答えて弁明または自らの意見を解説するようなことは極力したくありません。それと、詩であっても散文であってもひとつの作品として書きたいので、ある特定の場所でしか通用しないようなものはなるべく書きたくないとも思っています。ある意見があってそれに反論があって、そこでさらなる反論をするというのは、その議論のやり取りを見守っていなければわからないものであるし、それがたとえばネット上の『現代詩フォーラム』という限定された場で行なわれたものであるなら、なおさらその場を知らない人にとっては何の
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