Ｄｅｌｕｓｉｖｅ ｓｅｌｆ/度会沙生
青い雲 白い空の 太陽の色 当ててみよう
歪んだ世界を その目で見下せ
健気に咲き誇る花たちを 踏みにじって得るものなど
自分たちの生きる世界にとって 微塵に等しいものなのに
なぜ僕たちは 逃げる術しか知らないんだろう
振り返ってみても 同じ景色が広がるだけ
前を向いてみれば そこには何も見えなかった
妄想という名の 病に陥った者たちよ
虚ろなその目に 何を映す
それはどうしたってやるせないこと
どうせ止めたって 僕たちは進むしかないんだから
ならせめて行き着く先は 偽りでも輝いている世界
黒い星 散らす空を 切り取って 貼り付けてみよう
崩れた世界
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