卵の焼き加減に対して語ることがあるとするならばだ/ホロウ・シカエルボク
 
くれるかもしれない
ひとりで生きるってことは誰かと上手くやれるってことさ
長いこと無駄に生きるとそういうことは判るようになる
ロック・シンガーのような態度なんて
十代の神話と大して違いは無いってもんさ
真実は熟成される
お前は眼をこらして
そういうものを見つめなければならない
したためる言葉は何のためだい?
時代錯誤なヒーローを気取りたいだけなら
図書館で涙でも流しているんだな
イズムに誰かの冠が被せられているうちは
お前自身の書棚は空虚に等しいぜ
何のためにそんなフィーリングがあるのかってことを
書きながらしゃにむに考えるべきだ
唇を噛みながら
本気の言葉を連ねて
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