憂鬱バスストップ/
ゆうさく
バス停で
クラシック、
まきちらす
そばで懸命に
愛を拾ってる妖精
かわいいねきみ
ふんずけてやるよ
ぎゅるりと
目の前で
車が爆発してゆく。
素敵だよね
重なる人間ども
セックスシンボル
荒れてゆく、
時々、
憂鬱の調べ
バスを待ちきれない少女が
とぼとぼ、
口から橙を垂らしながら
家に、かえる
もうそこの
曲がり角に、
信号待ちのバスが
たそがれていることを
ぼくらは、知らない
大きくなってゆく、
君の影を
そっと、踏んだ
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