ハイスクール・ボーイその後/nm6
 
 
 
1.
ハイスクール・ボーイなりの事情でひきのばしたまま、と、自身の怠惰らしき怠惰な事情を知りつくしたまま、で、まったくアップテンポな27歳その年にして彼は、初めて煙草を口にした結果かどうかはわからない恋をしてしまったのだという。いまでこそ薄茶けたジャームッシュの震えた手にシガレッツだが、あの頃はたしか、いまや隊長のビリーがビリーがとしゃがれたチバの声でスモーキンだった。
 
 
2.
ハイスクール・ボーイなりの事情で犬猫を好まない。小さきものたち、あの、柔らかでおぼつかないまるっとした生たちが、ヒトトシテ!ヒトトシテ!プリインストールなはずのキャント・ストップ・イトオシイ回路
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