午前二時/
サバオ*
瞬きをする音さえも
聞こえる程の静寂
灯りが 燈された
不眠症の人間の 寝室
あなたは
机に向かい
一心不乱にモノを
書き綴る
その指は文字に塗れ
あたしは
ベッドに寝転がり
指先を操って
愛の言葉を
垂れ流していた
夜空に沈殿する想いに
心安らぎ
隣人の悲鳴も
聞こえない 夜は
静かに
静かに
更けていく。
戻る
編
削
Point
(2)