午前二時/サバオ*
 

瞬きをする音さえも
聞こえる程の静寂

灯りが 燈された
不眠症の人間の 寝室

あなたは
机に向かい
一心不乱にモノを
書き綴る
その指は文字に塗れ

あたしは
ベッドに寝転がり
指先を操って
愛の言葉を
垂れ流していた


夜空に沈殿する想いに
心安らぎ

隣人の悲鳴も
聞こえない 夜は

静かに
静かに
更けていく。

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