体温/
AKiHiCo
キミとの思い出さえ なくなれば
こんな生活は躊躇いもせず
捨ててしまえるのに
あの頃に戻れる瞬間が来るのだと
どこかで期待して
寝台に潜りキミの胸を撫でる
見えない糸で心を縛らせて
僕から離れて いかないでほしい
温もり キミの体温が毛布に
柔らかく拡がっていて
それに包まれて眠っていたい
守られている錯覚でいいよ
それでいいんだよ
救われる気がするだけで
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