雑魚寝/佐々木妖精
うちへ帰り
お守りに水を数滴
飲ませる
気がうねって触れ
叫び出す日々が続いた
これまで出会った人
みんながいる時期に戻りたい
それが理想
が
先輩が生きていた時期
もうおじいちゃんはいなかった
おじいちゃんが生きていた頃
まだ愛犬が生まれていなかった
三人が皆
この世に存在した地点は
どこにもなかった
どこにもないのに
そこへ戻りたい
そう喚き
毎日は鬱屈としていた
気付くまでに
あの世の存在を信じ込み
死を志し
三年
かかった
みんな
この頭の断片となって
いつでも会える
彼らがした
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