きょよう/山中 烏流
 

ならすことを
ゆるされる
のです
 
 
じょうげを
くりかえしている
いのちのおとが
かすかに
きこえて
 
 
そのなまえから
なにかが
きえていくたび
わたしのゆめは
ちいさく
ぶれたあと
きえて
いくことを
ゆるされる
のです
 
 
まだ
あたたかいことを
わたしは
いつかしる
そのとき
ほうぼうにくだけ
ちらばり
そこにわたしが
いきづいていれば
いいのだと
 
 
そう
いうのです
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