霧の向こう/鋼鉄漢
ふと孤独を感じた
頭をよぎる悲しい想像
俺の居るべき場所は荒れ果てた荒野なのかもしれない
俺はここに居てはいけないのではないか、と
ふと不安を感じた
疑念の気持ちに心が痛む
真実は残酷な形をして他の場所にあるのかもしれない
俺が信じていることは嘘なのかもしれない、と
俺の行き着く果ては死刑台なのだろうか
まだ霧がかかっていて見えないけれど
少なくとも楽園ではないだろう
それが運命だというのなら 本当は抗いたいのだけど
ほんの少しでいいから救いが欲しいんだ
そうすればきっと 堂々と霧の中を歩けるだろう
少しくらいは「愛」というものを信じてみたいじゃないか
ふと孤独を感じた
頭をよぎる悲しい想像
俺の居るべき場所は荒れ果てた荒野なのかもしれない
俺はここに居てはいけないのではないか、と
ふと不安を感じた
疑念の気持ちに心が痛む
真実は残酷な形をして他の場所にあるのかもしれない
俺が信じていることは嘘なのかもしれない、と
霧が晴れてきた
もう少しで 霧の向こうが見えそうだ
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