ほのおのうた/かたや 剛
 


おれのうたは
いったいどこまで
とどくのか

けんらんこうかな
べゞをきて
かなきりのように
あげたおおきな
こえなどだせと
せんせいは
ゆうけれども

おれのこえは
せんせいとか
ゆうめいなうたうたいが
すきなうたではなくて

こらがげんきにわらって
くらせるよう
おれもわらって
うたえるようなうた

おれしかわからねえ
こらのわらうかお

ないたこが
そのさびしさを
わすれるくらい
おもしろおかしい
そんなうた

いやなことが
ずっとつづいて
がまんしていきてきて
がまんしきれず
なきさけぶこらが

ああおれもう
[次のページ]
戻る   Point(3)