一通/佐々木妖精
 
コーヒーを飲みながら

オレオでオセロをすると

きみは決まって怒る

きみが黒

手持ちのオレオが両面黒になるよう、ハンディをあげ分けているのに

それがひどいとなじる

この愛は一方通行なのかななんて悩んでしまう

きみがたったか去った部屋で、僕は手持ちのオレオをかじる

甘くて美味い、白黒オレオ

苦くてオトナの真っ黒オレオ

僕等のケンカはいっつもオレオ
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