「ガチャン」/プテラノドン
 
悪戯に誰かがブレーカーを落とす。
それは、
ぼくが自動販売機のボタンを押す
「ガチャン!」に似ているが、この場合
取出し口に落ちてくるのは
缶ジュースでなければ、煙草でもない
一冊の詩集だ。

「人間に間違いは
つきものだという」

―温かろうが、冷たかろうが
あなたが悪いんです。
―はぁ、そうですか
じゃあ、
もう一回

「ガチャン!」

ブレーカーを落としたのは
きみ。



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