「ガチャン」/
プテラノドン
悪戯に誰かがブレーカーを落とす。
それは、
ぼくが自動販売機のボタンを押す
「ガチャン!」に似ているが、この場合
取出し口に落ちてくるのは
缶ジュースでなければ、煙草でもない
一冊の詩集だ。
「人間に間違いは
つきものだという」
―温かろうが、冷たかろうが
あなたが悪いんです。
―はぁ、そうですか
じゃあ、
もう一回
「ガチャン!」
ブレーカーを落としたのは
きみ。
戻る
編
削
Point
(2)