老いるだけが死じゃない(詩にそれは言えない)/ホロウ・シカエルボク
 



おまえの首の引っ掻き傷を吟味してこのあとの綴りを決めよう、食い尽くすには惜しいほどの欲望だ、互いの首に絡み付いて―そのあと老いぼれるかどうか飽きるまで確かめてみようじゃないか
夜はベッドサイド、ユーカリの香りと間接照明の灯り…それですべてを忘れられるならしめたもんだぜ、俺を安らかに眠らせる子守唄を知ってるか?『そんなものは無い』って囁くんだ、小さな声で、陳腐な予言のように…B級映画みたいな安っぽさでさ
窓には夢魔の行列、ロックを確かめたか?少しでも透間があればやつらは入ってきてしまうぞ…やつらのあの人数じゃ夢どころか現実まで喰われてしまう―見たことあるだろう
虫食いテストの虫食い
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