月下美人への恋/榊 慧
世界はなんてすばらしいんだろう。
真っ白なページに書き込まれるそれぞれの物語は、全てかけがえのないものだと思うから。
自分で読み返した時に幸せだと感じられるなら、
それが最高のハッピーエンドなんじゃないかな、ってオレは思うんだよ。
例え愛した人とのエンディングが、自分のものと異なっていてもね。
後悔も喜びも、全てが輝いていたと思える日が、いつか必ず巡ってくるはずだから。
魔法の月下美人にまつわる、奇跡の物語。
(キミは魔法を使えたんだよ。きっと)
潮風に花の香りを乗せて。
戻る 編 削 Point(3)