「迷いというもの」返信/午睡機械さんへ/バンブーブンバ
 
であるからこそ、「決断」にも「迷い」は香ばしく汲み取られ、コケティッシュに美しく感ぜられてしまう。そうした「決断」の詩も「迷い」の詩と噛み砕いて、戴いています。


 結婚をして、子供が生まれ、家族が生まれ、老いを迎え、そうした輪郭を深めれば深めるほど、名前の知らない輪郭は一層メルティにひろがってゆく。それでも私たちは進み行く。右足を前に出すと、その瞬間に左足を出さざる終えない感覚。そうした「歩む」という機構は、「迷い」を図式化しているかもしれないと、最近では思うのです。




引用
現代詩フォーラム2004/06/07
午睡機械
『その手をとる――バンブーブンバさん「春だから全員集合」を傍らに』

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