青いセピアの入道雲/
ゆるこ
しらんだ空が
産んだ青い退屈
駄菓子屋の秘密
ゆうぐれのすきま
纏った仮面を振り回す
夏の日の少年
残像の香りはせっけん
ぶんぶんごま
鉛筆を構えるより
丸めた新聞紙を構える方が
夢があって
実感がある
従順に生きれば
いつか握るのだから
もう少し
青い夢、見させて
門前の呼ぶ声
震える小さなノスタルジック
なんていうか、
まだ浸りたい
手招きする残像は
特に何も言わない
この町の中心は
いつか、僕だった
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