窮理の唄/生田 稔
地に湧く水源
もろもろの草、数知れぬ実
いかに生ぜしを知らぬとも
農夫は生業に困らぬを
囲い地に柵を設けてはいかぬこと
狐狸畜生にあたうれば
重ねて産は恵まれぬ
ひでりの日には、舞踊り
声を出だして歌えよぞかし
神と汝ら申すれど
ここ今に至りては
神とは申すな
神にあらず
自在、真迫、窮理の導き
備う方、と心得よ
どーん、どーん
どん、どん
散ぜよ、散ぜ
今日この日には、十分ぞ
明日の朝には、いできたり
窮理の唄の行く先を
たずねて尋ね集いませ
どーん、どーん
どん、どん。
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