と、いうような意味のありそうななさそうな戯言を僕は大きく足を広げて立った状態でほとんど書き上げた/ホロウ・シカエルボク
俺のあたまのなかにひとつの答えがある、おまえのあたまの中にもうひとつの答えがある
それはおなじことについてなのに、まったくちがうことについてのふたつの答えのように見える
だけどそれは間違いなくひとつの出来事に対するそれぞれの答えなのだ
さて、そこで問題は浮上する、おれたちはそれについて必ずひとつだけ答えを出さなければならないのか
あるいはふたつ、もしくはそれ以上の複数答えを用意しても構わないのか―そこのところが妙にはっきりしなくて
ロダンの彫刻のように思案の闇に入り込んでしまっているのだ(だって下手をしたらそこに、答えなんてなくてもたぶんなんとかなるんだというような可能性まで
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