真秋の夜の夢/短角牛
ドアを開けたら断崖絶壁あーれー落ちてくやばいやばいやばい服を風呂敷滑空出来るかな所詮夢でしたさてさて落下開始から割と経ってるなそのうち死ぬんだろうなたたき付けられるのかなうまい具合に足からいったら骨折れても死なないのかなあーあこんなことなら彼女と一緒にオーストラリア行けばよかったケチらずチーズトッピングしておけばよかった
暗闇に吸い込まれるが、しかし
急に 蜘蛛の糸にでも捕まるような感覚で
全身が脱力して
気がついたら
踏み外す直前
土踏まずより向こうは宙空に
私はへたれ。
底が知りたいへたれ。
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