欅通り/hope
化せるコトができるんだよ。全部が当たり前のように過ぎ去ってゆくコトを願ってしまう僕は、いったい何を残して(遺して)おきたいのだろう?
君のように何もかもを受け入れられる程、僕は強くはないんだ。
誰かが言ってた言葉、
「夢は必ず叶うんだってさ」
君は空を見上げながらつぶやいた、
「夢ってね、叶わないものなんだよ」
って。そして君は、無理して少しだけ笑った。
風の音は止みそうにないけど、椋鳥たちは眠りに就いたみたい。ちっとも優しくない優しい風が吹き抜ける並木道の端で、あたしはあなたがやってくるのを待っているの。
あなたを言葉で汚してしまうコトなんて簡単だけど、自分勝手に押し付け
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