よく判らないけどうまくない気分と幸か不幸かはたぶん関係がない/ホロウ・シカエルボク
を漁って
顔と名前を見ても少しも思い出せない相手にばかり
彼等はきっと
僕がおかしな宗教にでも入ったのだと考えるだろう
一番感じてくれそうな奴のところへ
イカレた調子で電話でもかけてみようか
『ねえ、実はさ…』
ローカル情報番組の小細工を見ながら早めの夕食
もしかあとで飢えたら
ジャンクフードでも食べに行けばいいさ
ハンバーガーと計画的に利用するATMは
都合の悪い時間というものを設定してない
テレビで甲状腺の病気の解説をする肝臓が悪そうなドクターを見ながら
ふと幼いころの通り魔のことを思い出す
あのとき歩道には血がついていただろうか
そこで人が死んだという
明確なものを僕は何か眼にしたのだろうか…?
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