おじいちゃんへ/北大路京介
おじいちゃんへ
おじいちゃん、詩とかポエムって、なんやろうな?
なんで ぼく、詩の朗読イベントに出るんやろうな?
詩とかポエム、おじいちゃんも 僕も そんなに興味なかったやん。
場違いやと思う。
でも、おじいちゃんが やらせてるんやと思うことにするわ。
おじいちゃんが亡くなって、今日で一年になる。
天国からちゃんと いつも見守ってくれてるか?
おじいちゃんがいなくなって ホンマ寂しいわ
おばあちゃんの家、
おじいちゃんの大きなベットがなくなってな
すごい広くなってん
でも寂しいねん
心なしか ちょっと暗くなったわ
それでな 蛍光灯の上の部分にアルミホ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(21)