ただ一度だけ在るものとして/
石畑由紀子
とろとろに
燃えている、もう
ひとふき、あとひとふきで
したたる
ぜんぶしたた、る、
そこらじゅうが燃える、
燃える!
次のことを知っているのねそんなにも潔く燃えて、したた、る、
きれいでしょう
コントラスト
自転車で駆けぬける
青い炎
静かに
熱く
ただ一度だけ在るものとして
私は
ここにいる
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