火をつくる丘。/鯨 勇魚
、
境界線。で、現実を隔てていた。
いくの?さよならしないと。
あたしの居場所なの。
火をつくる丘では、
ぼわり炎と狐でかこむ。
じわりと再び焼かれる花葬。
残骨、あたし。なちゅらる。
ねえ。割れたよ。
頭蓋骨と密命。
するり。と、
のびた先には夜遅く。
あの花がよんでいるから。
おやすみなさいの時間にね。
精神も、ただれようか。
あたしは、生え主。と、なりながら。
いつかは群生する、彼岸花を宿したい。
むこうがわで、呼んでるのが聞こえるの。
もう時間ですから。
ねぇ。ぺろ?
わんっ!!
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