女性が安心して読める下ネタを書くには/山内緋呂子
太っていると下ネタが決まらない。最近は、「アーモンド小魚」「アーモンドフィッシュ」という名で売られているカタクチイワシとアーモンドのそぎれを食べている。「私、アーモンド中毒なの」と宣言するとおしゃれなような気がする。お昼休みに元気のない後輩に「これ喰って頑張れ」とカタクチイワシを差し出すと、明日からランチは別々のような気がするし、「カタクチイワシばかり食べています」と、ふるさとの母に手紙をしたためては気苦労させるからしない。
以前、私は、「女性が安心して読める下ネタ」を目指そうと思った。猥褻な表現ならば、男性が欲情できるし、そっちの方が好まれると思った。でもそういう下ネタはたくさんあるし、
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