少年ファンタジー/狩心
 
そうじゃない。

ボクは騙されない。
空からなんで、カキ氷が降ってくるのか、分からないままにしない、
今のボクは、昔よりも体が大きくなって、物事も自分で考えられるようになった。
だから、おとうさんが殴ってきたら、抵抗するんだ。
そんで、聞くんだ、
おとうさんのほんとうの闇を教えてって
家族だから、
それにボク、おとうさんのこと好きなんだ

ボクの住む国もいつか戦争するかもしれない、
その時ボクは、なにができるだろう、
上っ面の大義名分なんて、まっぴらだ
ボクたちは道具じゃない、
それにこの豊かな社会も望んじゃいない、
生まれた時からそうだったんだ、
もし、この豊か
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