ソネットの歴史/木棚環樹
スタントが生まれると。
活版印刷術の発明もあって、聖書が普及し、個人個人が聖書を読んで
自分にとっての解釈を練り上げていくようになる。
カトリックのように共同体の人達が皆教会に集まって
神父の話を聞くのではなく、個人で聖書を読むことで
百人いれば百通りのキリストが各個人の心の中に生まれるようになる。
ルネッサンスがギリシャ・ローマ文化の復古を目指したとすれば
イタリアカトリック教会のような唯一の正統な後継者をそこに求めず
自分にとってのアートを追求した結果、
抽象表現主義のような、キャンパスに絵具を感情のままぶちまけて
これがいまの私の感情を表現したアートだと言い切ってしまう
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