昼下がり、爆破の前に。/哲子
 
譫言のような、
垂れ流した汚物のような、
あなたとわたしの行為
が、
恥ずかし気もなく赤線地帯を飛び越える勢いで、
作用していく


秋だった


幼さには拍車をかけたし、
さらには
熟れすぎた梨をシャリシャリいわせて、
まるで確実に
あなたとわたしの日常を切り取っていた


秋だった

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