Days in the canvas/atsuchan69
ち合わせた綺麗なオネーちゃんと
そのうち行くはずの沖縄旅行の話などしながら、
日本人としては違和感の拭えぬ大鋏を使い、
焼け焦げた肉の塊りを切り分ける。
「結局今日も、直行直帰やったわ
「ええなぁ。アタシらそんな訳にはいけへんもん
「ほな、この後ちょこっと。店へ寄ったろか
「ちょこっとなんて、そんな・・・・
――と、いうような酒と女と男、接待地獄の油絵
なんとなくフツーの暮らしには重すぎる
蟋蟀の鳴く、心さみしい秋の夕べ・・・・かな?
戻る 編 削 Point(8)