映画日記、ただし日付はてきとう/渡邉建志
音楽が一瞬たりとも鳴らないこと。沈黙と暗闇が大切にされていること。ぼんやりしていること(みんないっしょに美しくぼけましょう)。
2006/8/8
有と無の間に境界がある。この世とあの世の間に教会がある。教会の空間は透明で白くて曖昧で、かつ凛としていて好きだ。私は有と無だけに注目したくない。その間について考えたい。数学についてはよくわからないが、それでもブラウアーのことを知ったときにはなぜか僕は興奮したのだった(内容は正確に把握していないにもかかわらず)。中学か高校で背理法を習ったとき、わたしはものすごく抵抗を感じたために。いや、わたしは二分法と排中律を混乱していただけなのだろうか。二分法に
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