春を想う/
桜井小春
夢を見よう。
春の夢を。
ねぇ、もし
君があの
北の大地に立つ日が来たのならば
君の手の中で
温めてやってはくれないか。
温もりの中
再び動き始めたのなら
笑顔を与えてやってはくれないか。
その時にはきっと
僕も笑顔を取り戻すだろう。
ああそうか。
これが夢か。
春は君
君は春。
ねぇ
今
何処にいるんだい?
目を閉じよう。
目を。
戻る
編
削
Point
(1)