いつかのいつか/
短角牛
寂しいのです。
一人だから寂しいのです。
寂しいのです。
一人だから寂しいのです。
海を 小高い砂丘から 座って見下ろすような
そんな寂しさ。
私の海には何も浮かんでいない
砂丘には風が吹かない
私の世界は存在して しかし動かない
私が死んで 一人そんな世界に行ったら
もしそんなことになったら私は
きっと安らかで、寂しい。
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