少女たちと海について/アオゾラ誤爆
 
らない
だって
夕方すらまだ遠い

あ、あ、あ、

嗚呼
ねえ生きている?
確かめるまでもなく
すべてのものがリアルで
逆に偽物みたいだった
笑える
わらえてしまう
あ、あ、あ
大事なものがおおすぎるんだ
ひとつこぼすと
死にたくなるから
無重力を味わって
息をしている
好きなんだ好きなんだ好きなんだ


絶望
その次に浮かれて
ざらつく循環にさらされている
錆びたり腐ったりするまでに
なにができるのかな
たまにかなしくなるんだ
どうしようもない
美しさに
消えてしまいたくなるんだ
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