柩/
___
由な 無を試みる、
夜ごと
それは一度の中で、
こころみる、無を
照らし出される
陰毛の内なる
予め白塗りの
一回だけ。
*
一回、一回だけ
だんだらの吹きつけで いっそう雪深くなる
総が
吹きくる
生よりも先に 生に先んじて
吃る、魚籠の、おまえとともに
節を取り去った
地球たち、に、かぎとられて
目の、
あけられた扉のなかを
白い、灰色のかたまりが 生きている、生きている 斑、の塔、
。
その言葉を知っているかのようにして。
*
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