書簡/soft_machine
 
らない
訳がわかるのは退屈だから
花屋さんが好きなの
あの沈黙が好きなの
湿った空気の中で誰もが溶けてきそうな感じ
それは優しさではなくて
祈りでもない
まして迷いで騙る
愛の名なんかじゃない

そうどうでもいいような
思い出したように愛でるだけでいいもの
たくさん選んだ中からほんの少し
大切にしているもののひとつ
生きるだけのこと以外のあなた
何が欲しいの
わたしはどうしても謎をあげたい
すこし寒くたって
わたしは見上げつづけるわ
そうすればきっとなれるわ
いつでも空になれるわ


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