ヤサシサ 。/Sa;
それは
ぼくの唯一の甘えだったのです。
ぬるい優しさにつかるうちに
優しさってものを見失い
ちゅうとはんぱな愛情に
ホントウの愛を迷子にしました。
手にしていたのは
きみのココロでもなく
ましてや
ぼくのココロでもなく
エゴに似た約束でした。
だからぼくは
きみをジョウカさせられないままに
いつまでも影だけを
ズルズルと引きずりながら
テキトウで適当な優しさを
ぼくの
甘えだったのです
友人の云う
もぅ、ヒトなんて信じられたもんじゃないわ
と云うセリフに
ぼくはヒトでないふりをしながら
うなずいてみたのですが
それすらも
答えをださない
甘えにしか過ぎません。
いったい
どれだけの運命をこえたら
運命は終点するのかすらも
わからぬままに
名をつけるならば
ヤサシサ。
と、しましょうか。
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