ある日/んなこたーない
 
etでSweetな悲哀。
疲れきった放蕩よ。濁った欲望の残滓のような。

背後には、ガムテープで口を塞がれて、
手足はロープで頑丈に縛られて、金髪の女皇帝の溺死体。
そして、きみの、古いタイプライターのような信仰告白。
ぼくには、どうしても思い出すことができない。
拒む、****、「All time is unredeemable」、コクトー風の軽薄なターン。

螺鈿細工のオートマティック。アリバイのないきみの足が、
もう一度、花束を踏みにじる。「ぼくという人間は、絶えず真実を告げるひとつの嘘だ」
目まいは、きりそこなった盗難車のハンドルのように。
金髪は、空へ逆行してゆく陽光のように。
踏みにじられた花束は、踏みにじられた花束のように。
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