一から五まで(恋)/みへき渉
 
どうしてそんなに かなしいの 



かなしいけれど 恋だった
かなしいだけで 恋じゃなかった




この瞳に落ちたい

落ちようと決めた

死んでいく日々に耐え切れなくて



ねむい

このまま さなぎのように眠りたい

蝶になれなくともよい

傷つかずに済むのなら




これで終わるなら
それでいいのかもしれない

あたしを諦めるというなら
もうそれでいい

あたしだってうんざりだ
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