朝に空を見上げて/
アハウ
空がこんなにも 開けて
甘い曇天が ひっそりと退くと
天空から秋の雲が垣間見え
私は視線もろとも 空へ 飛び込んでいる
空中を滑空する 夢
この秋空のなみなみとした 胸
陽光の物語が
地上に降り注いで
陽光の柱に戯れて 飛んでいる 私
眼の輝きと
物語を聞く 耳と
微笑をたたえた 唇と
朝に空を見上げて
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