とおく きおく/ねお
 
すべてうまく消せたなら
だれも迷わなかったろうに
わたしのおさない手では
触れることすらできなかった

書いたのはだれだったっけ
望んだのはなんだったっけ

忘れたふりを
できるようになってしまった
わたしは
もう、
戻る   Point(4)