君へ/
蓮未
最後に会ったのは
いつだったかな
たった
二、三年前までは
僕の全てが
君だったのに
悲しいもので
今の僕は
君の顔すら
上手く思い出せないや
きっと
君もそうなんだろう
もう、僕のことを
思い出すことすら
無いのだろうね
それでも
僕は
たまに
極たまに だけれど
君の
声が
聴こえる気がするんだ
笑っちゃうだろ
そこに
君はいない
わかりきってることなのに
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