マザーの箱庭/
瑛治
神が牛耳る世界で
人間は嘆いたのさ
なぜ我らを産み出したのか、と
破滅の輪廻に
迷い込んだのではなく
破滅の輪廻に
誘われたのだと
人間たちは唱えるのさ
叶わない理想論を
神の野郎は指し示すのさ
薄っぺらい希望の光を
スカイブルーよりも
フォレストグリーンよりも
ブラッドレッドが見たいと
神の野郎は、言うのさ
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