[:Holiday/プテラノドン
 
ちもまた、
前置詞が絶えず流れ落ちる真空の滝つぼへと身投げした二人のように、
永遠と刹那の合流地点である、浜辺で拾い上げられた
宛先不明のメッセージボトルか、蒼く暗い水底で、
赤々と燃え続ける珊瑚に抱かれたままの木箱の中に
孤独の嵐が過ぎ去った後で迎えた休日を閉じ込めたのだろうか
そして私達もまた、恋人達が拾い上げた貝殻のように
持ち物とはまるっきり別の記憶の持ち主となれるのだろう
たとえ私たちが、それに気づくのが
数千年後の休日だとしても―




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