公園/たもつ
 

ブランコに乗って何度も旅をしたね反抗期の君と僕とで


ジャングルジムの骨組みの向こうに君の悲しい生家が見えてる


シーソーしながら語りあった夢の驚くほどあっけない軽さ


愛を囁くカップルの足元に健康そうな犬のうんこが


深夜一人で鉄棒を舐めると金属の錆びた味だけがする


砂場のプリンもいつか乾いて風は歯型をつけて行くのだろう


影踏みも鬼ごっこも君と卒業したあの公園を最後に


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