セパレート/狩心
 
心臓が俺に言う
速度のない世界を
蜃気楼かこれは
目に見えた風景は全て夜景
焼石に水
心からローリングストーン
落っこちた
メリーさんの羊
に乗って
目を瞑る
身は粒貝
全て停止した
カモン、カモーーン
風が炎のように思う
体毛が逆撫でられて
いつの間にか隣に座っていた人が消えた
アクシデント
法華経橋に
やわらかな大地
敷き詰められたタイル
ジグザグに走行
走行距離三千マイル
ロックスターは泣かない
温かいアンタレスに寄り掛かる
膝枕
眠い
毛むくじゃらのオバケ
ジャラジャラ釣り銭を鳴らしながら
さらに隣のカップルも消えた
別働隊は左から
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