独白/
葉月えりこ
いつか恋人と永遠の所在について語り合った。
きれいなモノが見たくて1日中海を眺めていた。
変わらないモノが欲しくて空を見上げた。
人を愛するとは、どういうことだろう?
あるいは…人に愛されるとは、どういうことだったのか。
記憶を辿るが答えは皆無。
居場所なら求めるまでもなく、何処にもない。
笑い合うこと、泣き叫ぶこと、どちらもとても困難だ。
皆の列に並びたいが、足がすくんで動けない。
孤独感なら際限もなく、涙は今日も終わりを知らず。
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