宵闇気取りでコンニチハ/プル式
『海の中で時計は止まる』
そっと手をつなぎながら
僕ら海に泳ごう
ひと足とびに歌を口ずさんで
思い出の波にゆらぎながら
毎日君に話せなかった言葉を話そう
『羊が手を振る』
まぶたの裏でくすぶる夢
昨日何を捨てたの
何が欲しかったの
僕はただ優しさが欲しかったんだ
君と同じ笑顔が欲しかったんだ
僕はちゃんと笑えてるのかな
『鏡の国と君の世界』
夜明け前に見た夢の中で
水面に映った君の顔が忘れられない
笑い顔なのに僕はそこにいない
僕は水の底から君を見つめている
君は僕を見ていたのだろうか
それとも
『見上げれば月が笑う』
[次のページ]
戻る 編 削 Point(12)